四国の旅 〜金毘羅宮、小豆島〜

 

2003年11月 9〜11日


さて、今回の旅は四国である。
ご存じ瀬戸大橋が開通して、電車でも便利に行けるようになった四国だが、当方は全く初めての上陸。何となく、良い印象がある地であるがゆえ、期待しつつ出かけてみる。

何時ものように出かける前は、インターネットで情報収集をする。
昔だとガイドブックとか観光センターに電話する位しか手段が無かったのだろうが、今は各地の自治体や観光センター、商工会議所、もちろん個人的なサイトも沢山ある。
情報を集めるには持って来いだ。

旅行のターゲットは、紅葉と合わせてその名所「寒霞渓」とする。
もちろん、名水もチェック

金毘羅銘菓
灸まん

 


 9日

旅行の出発は早朝になった。何と、6時過ぎの新幹線に乗る。
少しばかり東京駅から遠いと、間に合わないだろう。そんな時間だ。

当初は、風情を重視?して寝台列車のサンライズ瀬戸を利用する案もあったのだが、流石に余裕をもって予約しないと難しい。そんな訳で、新幹線の「のぞみ」で行く。まずは岡山まで3時間余り。

途中、瀬戸大橋も渡る。ちょっと楽しみにしていたのだが、これは期待外れだった。曇りだったのも理由に入るが、それ以前に見るモノがない。海と島は多少見えるが、取り立てて美しくもなし。どちらかというと島の海岸に張り付くコンビナートが、汚らしい。
もう一つ、橋はそれなりの長さあるが、電車での通過時間は短い。また、橋の構造上景色が良く見えないことも挙られる。と思う。

 

最初の目的地は、丸亀である。丸亀城内にある資料館へ行く。
某取材は、少し当てが外れた様だ。撮影の機会も無いので、展示を見るだけで終わり。ちなみに、展示は和菓子に関するものでした。

 丸亀市立資料館「縁起菓子 祝い菓子」展

丸亀は雨、傘を差して歩く。少しばかり「おいり」を探す。
「おいり」は、この地方にある婚礼用の祝い菓子だそうな。

 

丸亀を後に、一路琴平へ。琴平とは金毘羅宮の地だ。

”こんぴら ふねふね おいてに ほかけて シュラシュシュシュ”って聞いたことがあるだろうか。古くからある宮で、船の守り神だそうな。

有名なのは、その宮への石段かと思う。本宮までに800段余りの石段があるらしい。(私は数えていませんよ)運動不足な昨今、皆さんは息切れしながら登って行きます。当方、同じく足が重い。

石段を登る観光客

 

人事みたいですが、私も登ってます。
雨が降らなければ良いけれど、傘の風景も悪くないかも。


 

 

本宮へは、長い石段や幾つかの建物を通り過ぎて到着します。なにやら工事をしているので、見た目少し物足りない。まだ雨で、薄暗い。怪しさは満喫できたかも知れない。ふと、霧島の神社での出来事が思い出された。
真っ暗に近いような夕闇、裸電球、庭を掃く人と帚の音。ちょっと怖いな。

流石に金毘羅宮は人が多くてざわざわしている。丸に金の提灯も派手だ。
隠滅というより明るい。そんなイメージの神様なのだろうか。

金毘羅宮(本宮)

 

丸に金の文字が派手な提灯が目に付きます。
金のお守りもありました。

 

 

宿は琴参閣という大きなホテルにとった。少し広い部屋にしたら異常に広くてびっくり。トイレは2つもあったし、風呂には窓もある。
屋上には展望風呂があって眺めがよいらしいが、暗くなってから入る。
当然景色は見えないし、露天にも入らなかった。団体さんが居ると煩いので近づきたくない。

そうそう、ここでひとつ水を発見。
温泉ではなくて、「金神水」と説明書きがある。
どうやら金毘羅さんがある山(金毘羅山?)にある水らしい。湯上がりに飲めるようになっていたのだが、果たして素性は如何に。

 

 


10日

今日もはやり雨だ。雲は低く暗い空。
琴平を後に、栗林公園へ向かう。足には琴平電鉄を選んだが、あいにく途中で信号機故障が発生した。足止め30分、その後到着。

 

栗林公園でも雨が続く。小降りになっているから、まあ何とかなるか。
中に入ると動物園があった。ニュースにも出ていた様だが、最近閉鎖されたらしい。この場所に動物園も似つかわしくないのだろう。何やら動物たちは引取先がなく、困っているようだった。

栗林公園内の紅葉

 

ご覧の通り、水面には雨が見えます。天気がよければなあ。


公園内にはライトアップ用に設置された照明器具が置いてある。やっぱり目障りだ。夜間は良いのだろうけれど、昼間は目立つし美しくない。

公園をぐるりと一周してみて、ふと思った。西手は山があって美しい。
しかし、東手にはビルが見えている。正直、あまり見たくない光景に思う。
新宿御苑の風景を想像していただくと分りやすいだろう。

この地では、松と池が主役だ。広さもある。太った錦鯉と池にかかる橋も印象的かも知れない。

 

栗林公園からは、高松港を経由して高速船で土庄へ。小豆島に上陸する。
土庄は、「とのしょう」と読む。難しいが、以前に海底ケーブルの陸揚げ点として設計云々で知っていた地名だ。たぶん、小豆島へのケーブルだろう。
旅に出るとそんな記憶もよみがえる。ご縁も多い。

小豆島ではレンタカーを使う。目的地の寒霞渓は少し遠く、バスの本数は少ない。また、タクシーもあまり捕まらないらしい。流石に大観光地という程のメジャーさがないんだろう。ある意味、紅葉は綺麗で穴場らしいが。

 

今日もずっと雨、高速船でもそうだし、車での移動中も変化なし。
むしろ、寒霞渓への登り道では、ガスが激しくて困った。前がよく見えない。
けれども、寒霞渓には観光バスが数台出ていた。みやげ物屋にも人の波。風も強くて気温も低いし、雨とガス。薄着の観光客達は平気なんだろうか。
例によって、爺さん婆さんの団体さんだったが。


雨でも多少の景色は見えるし、ロープウエーも乗ってみようと考えていた。
だが、これでは無意味だろうと思う。何も見えない。

そうそう、それから紅葉についてはあまりパッとしない印象を持った。
ロープウエーとか名所の核心部をきちんと見ていないが、周辺の山や手近な木々を見ても、多少の紅葉しか見いだせない。
どちらかというと、枯れ葉が多い感じだ。最盛期にドンピシャだったはずなのだが、これはどうしたことだろう。やはり天候不順により、きちんと確認&撮影できなかったのが気がかりである。


エンジェルロード

 

所謂、陸継島です。
潮の上がり下がりで陸続きになったり、分断されます。

 

 


11日

朝は曇り、その後強めの雨が降る。出掛ける時間ころに雨は上がった。
さて、雲は多いが寒霞渓にもう一度行ってみようか。
おっと、天気も少しずつ回復する感じだから、先に名水を押さえておこう。
湯船の水」がある。日本の名水百選でもある水だ。

 

農村歌舞伎の舞台

 

舞台そのものは見れないため、石柱の文言だけです。

 

場所は農村歌舞伎の舞台や何とかダムに近いところ。ちょうど札所の蓮花寺に同居している。なるほど、水があって札所が出来たんだろうな、と思う。
それから、この付近は棚田がある。農村歌舞伎舞台から歩いて登り、山の斜面に作られた田んぼを眺める。途中に、湧き水を使った洗濯場所がある。
何か贅沢なような気さえするが、生活には無くてはならない水なんだな。
観光地図によると、日本百選千枚田だそうな。

 

中山の千枚田

 

水のお味は、「口当たりが良く、味や香りはほとんど無し」だった。
柔らかくて比較的何も感じない水。そんな水だ。
良くあるケースなのだが、付近の看板には生水では飲まないようにと書いてあった。固いことを言えば、不衛生だとか。

他の水場でも目にするが、今の日本人は綺麗すぎるんだろう。
それに、良い水があっても水道には使えない。いくら質が良くても、塩素を入れないと法律に抵触するそうだ。どちらが体に悪いかは明白だし、味についても同じ。東京のようなドブの水を使う水道だと、仕方なしなんだけれど、良い水でも同じとは情けないような、恥ずかしいような。
無論、公共水道ゆえのしがらみも理解はしているつもり。

 

湯船の名水

 

移動中に道の駅に立ち寄る。オリーブの島だから、「小豆島オリーブ公園」という立派な名前の駅だ。付近には観光用の風車とかハーブ園などがあり、ちょっと綺麗なスポットになっていた。
ここで、唯一の晴れ間が拝めた。海が眩しい。

 

さて、それでは寒霞渓へ行こう。あいにく先程の晴れ間は既に無いけれど。
曇りと山沿いのガスが眼前に広がる。
昨日とは違い、紅雲亭を目指す。やはりガスは出ているが、標高が低いためにさほどではなかった。けれども、やっぱりロープウエーはガスの中に入るし、周りの景色も今一つ。一番の問題は天気に違いない。
天気も紅葉もすばらしいタイミングで来たかったな。

 

レンタカーを返却し、港へ戻る。岡山へは船で渡るプランだ。
今度も高速船だったが、運行会社も航路も違い古い感じの船だった。
tvが喧しい、エンジンがうるさい、後ろのばばあ、基、おばさま方も高音で絶え間ない。うむ、最悪。特に3つ目のところがね。

話が前後するが、小豆島には海峡がある。世界で一番狭い海峡で、ギネスにも認定されているそうな。あいにく今回は立ち寄っていないが。

港の売店でオリーブ茶を買う。旨くない。
味は、「甘みがわずかな甘茶で、後味がオリーブの渋さ?」という感じ。
フォローの意味で書くと、不味くはないがあまり進んで飲みたくは無いということかな。期待して買ったのが失敗。

 




そんな訳で、一応の工程は終了。
目標の紅葉や景色を愛でることは出来なかった。天気が悪くては仕方がない。
なんだか、今回はその意味において最低だったのかも知れない。

機材も持っていったけれど、風景用は出番無し。
また今度、、、。おやおや、その手の話が多い気がするな。

 

 

f.c