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今年は、いろいろとありまして、いわゆる夏休みはありませんでした。
10月から時間も取れることとなったので、前から気になっていた尾瀬へ撮影旅行に行ってきました。
15日 現地へのアクセス
朝早く家を出て、尾瀬に向かう。
ザックは70Lのもの1つにして、一式を全て詰め込んでいる。
尾瀬の入り口は幾つかあるが、今回は大清水と呼ばれるところを選んだ。
メジャーな鳩待峠よりも距離があるのだが、山歩きも一つの目的になっているのが主な理由である。

大清水から三平峠までは、比較的緩やかな登りになっている。例によって沢を使ったルートだ。来て、見て、びっくりした。
実に見事な紅葉になっていて、「黄色い光に包まれた」感じがする。
ここでの紅葉をメインに、今日は120版を3本使ってしまった。残りは7本となる。
天候は雲があるものの、晴れで条件は良かった。明日以降の行程に期待がもてる。

今日の宿りは、村営の尾瀬沼ヒュッテである。泊まってから気づいたのだが、この宿は基本的に相部屋はしないそうで、ガイド本の広告にもしっかり書いてあった。なんとも贅沢な設定。
それから、尾瀬の山小屋には風呂がある。ここも例外ではなく、きっちり入浴させてもらった。体が温まるのでありがたい。
風呂があるけれど、石鹸とかシャンプーはご法度になっている。もちろん、環境への配慮がその理由。
でも、なまじ風呂があったりすると、今時の人(観光客)が来たら使ってしまうように思えてならないけど。
一つ忘れていたので、ここに書いておこう。
尾瀬は、水が豊富な場所で、今日も道すがら岩清水が1つ。ガイドブックにも載っているので、水場としてもメジャーなのだろう。喉を潤してみたが、さすがにおいしい水だった。
水が沢山あるのは、いわゆる「山」では珍しいと思う。木々も多く、標高も低いから出来る技だろう。
山小屋の風呂などもこんな場所だからこそ実現出来ているのだ。
16日 尾瀬沼と湿原の予定が
昨日の夜から雨になっていた。
朝起きても、やっぱり雨。今日はだめそうな。
仕方ないので、雨具など装備して遅めに小屋を出る。
雨は大降ではないけれど、風もあり、吹き付けてみたり、小降りになったりを繰り返している。
予定では尾瀬沼の北側を抜けて、湿原を見ながら撮影を考えていたが、如何せんこの天気では打つ手なし。

それでも、雨を避けながら多少は写真撮影を行った。そういえば、このカメラ(FUJI GS645S) は、知床で海水を食らったままだ。
触っていると、シャッター速度リングが重くなっていたり、ファインダーの可動フレームも引っかかっているようだ。直さないとやばい。
結局のところ、雨で写真も歩きも楽しめないので、宿泊先の東電小屋へ早々に入ることとした。適当に晴れてきたら、散歩に出てもいいし。
結局、この日は一日中雨でした。
東電小屋は、見晴らしの小屋が集中している場所から離れていることもあり、少し落ち着いた佇まいを見せている。ガイド本にもマントルピースや広い廊下を誇る近代的な小屋とか、人気があるなどと記載されている。
当方、この小屋に泊まってご厄介になったのだが、1つだけ許せないことがあった。
山小屋の消灯時間は、9時である。普通の生活から考えるととてつもなく早いと思うかもしれないが、朝食を6時ころに取って即出発という環境だからこれが通例である。
夕食は6時半ころだった。その後、7時過ぎくらいから食堂には10名程度が食事に入ったようだ。どうも関係者と思われる感じで、東電か尾瀬林業か保護財団とかそんなメンツだろう。いわゆる宴会を始めたようだった。
その後、騒ぎは10時ころまで続いていた。
当方、運悪く食堂の上に近い部屋に横になっていたのだが、とても落ち着いて眠れるはずもなく、安静にもできなかった。
その昔、とある山小屋で注意を受けたことがある。自身は騒いでいたつもりはないけれど、夜中に写真撮影などをしていて物音がしたのだろう。
小屋からは拡声器で注意され、これ以上周りに迷惑をかける行為があれば、始末書を要求すると言ってきた。

山とは、こんな世界だと思っていた。
ところが、尾瀬では違うようだ。風呂や個室対応などもまさにそうなのだが、全く異なる世界なのだなと感じることとなった。
今後再び、尾瀬に来ることがあると思うが、もうここには宿は取らない。
17日 湿原を楽しむ
今日の予定は、7時をめどに出発して至仏山に登るコースだった。
けれども、昨日の予定が大幅に狂っている。山に登るのもいいのだが、多少天気の心配もあるし、予定を変更して湿原での撮影をメインに切り替えた。
出発した7時過ぎでは、まだあたりは濃いガス(霧)に包まれていた。かなり視界も悪い。ま、何とかなるさと思うしかない。
ところが、ガスはものの1時間程度で消えてしまった。消えた後には、何も残っていない。まったく雲1つ無い青空だった。
ガス後の晴れはある程度期待していたものの、いやはや見事。
朝から快晴になり、その日の夕方まで本当に雲1つ出てこなかった。すばらしい天気だ。
歩いたルートは、見晴らし十字から湿原の中央を横断するルートで、竜宮や牛首を経て鳩待峠までだった。
天気もよく、平日であり紅葉のピークも過ぎているので、のんびりと歩き写真を撮ってゆく。なんとも贅沢な時間だ。
草紅葉も終わっているし、湿原だからバリバリの紅葉を見せるモミジなどもないが、枯れた野草とかシラカンバや池塘の美しさが印象的だ。
また、山と山に生える木々の紅葉や、木道の風情もいいものだと思う。
歩いてゆくと、木道脇にベンチというか休憩スペースが確保されている場所がたまに見受けられる。一休みしてみる。
空いているので、横になって空を見る。ああ、視界には空の青ばかりだ。
途中に立ち寄った見晴らし十字には、多くの山小屋が立ち並んでいる。
ふと見ると、水場には名前が付いているではないか。

ここの水も、おいしかった。
18日 天上の楽園と熊
昨日の凄い天気を後に、今日は曇りらしい。
けれども、朝の時点では晴れ間もかなりあるし、比較的よい天気の様子。
今日のコースは、鳩待峠からあやめ平や富士見峠を経て、白尾山方向に稜線を行くものだ。
富士見峠より先は、散策ルートマップには出てこない。
あまりメジャーなのもではないらしい。
小屋の人に聞くと、道は悪くないが、熊と鹿が出るので注意しろという。
うーむ。熊には遭いたくないので、鈴を付けてカランカラン鳴らそう。
それから、こっちに行く人は居ないので、誰にも出会わないだろうと言われた。
あやめ平までは、結構な登りがある。先日の雨の関係もあるようだが、ルートが沢になった場所もあり、
靴やズボンは泥だらけになる。
さすがに水はほとんど無かったが、最初からスパッツくらい付けて歩けば良かった。
天上の楽園というのは、あやめ平のことを指す名称らしい。
あまりにすばらしいので、多くの観光客に踏み荒らされ、無残なものと言われている。

実際見てみると、確かにあまり良いものではなかった。
かなりあちこちに破壊された形跡があり、懸命に修復作業を行っているのだが、その様は実に切ない。
富士見峠には、山小屋が1件ある。一休みついでに眺めて見ると、営業中の看板があった。
けれども、張り紙もついていて、本日は臨時休業だそうな。はやり非難小屋的な性格ではなくて、旅館なんだなと思う。
さて、この先は人もあまり通らないコースで、道も悪くなる。熊避けの鈴を鳴らして進んでみよう。
今日の走行時間は7時間程度の筈だから、足早に通り過ぎることに専念する。
白尾山と皿伏山を経て、尾瀬沼に向かう。このコースは稜線を進むものだったが、予想通りほとんど眺望は無かった。時間と熊の問題もあるのでカメラは全てパッキングしていたので、まあ、よしとしよう。
19日 旅の終わり
最後の日となった。
尾瀬沼の湖畔で宿をとり、ゆっくりとできたし、さて帰るとしよう。
帰りのルートは、入山した時と同じく大清水経由だ。今度はほとんどが下り坂なので時間は短縮できるだろう。
道を進むと、来た時同様に多数の紅葉が目に飛び込んできた。
実に見事だ。多少天気が崩れつつあり、光が弱いのが残念ではあるが、これだけ凄いのは久しぶり(京都の方が強烈だったが)だ。

下山中に、上ってくる人たちと擦違う。
「こんにちは」と挨拶してくれる人、こちらから挨拶しても無視する人いろいろだ。
半分観光地で、半分山なんだなと思う。
今日は土曜日だから、散歩で気楽に出てきた人もいるようだったが、結構きつい登りがるので、沼まで行くのだったらそれなりに装備も覚悟もいるのだけれど。

ということで、私の尾瀬行きは終わりました。
今回の目的は写真と山歩きでしたが、予想以上にシャッター数が捗りました。
尾瀬というのは観光地だからなと、さほど強い期待はなったのですが、ちょっとうれしい誤算だったようです。
結果的に、120版(645)で10本程撮影しました。
ベルビアとプロビアが半々です。
また、デジタルの方は、S2 Pro + sigma 50mm F2.8 macro で300カット程度になっています。
*こちらの内容は旅行記ですが、別に写真だけをピックアップしてあります。
写真に興味がある方は、こちらからご覧ください。
画像サイズの大きなものもありますので、ナローな方はご注意願います。
アクセスコース
JR上野 <(特急水上号) > JR沼田駅
JR沼田駅前 <(関越交通バス)> 大清水バス停
撮影コース
15日 大清水 > 一ノ瀬休憩所 > 三平峠 > 三平下 > 尾瀬沼ヒュッテ
16日 尾瀬沼ヒュッテ > 沼尻 > 見晴十字 > 東電小屋
17日 東電小屋 > 見晴十字 > 竜宮 > 牛首 > 山の鼻 > 鳩待峠
18日 鳩待峠 > あやめ平 > 富士見峠 > 白尾山 > 皿伏山 > 大清水平 > 尾瀬沼山荘
19日 尾瀬沼山荘 > 三平峠 > 一ノ瀬休憩所 > 大清水
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