暑い夏が過ぎ去って、すっかり厳しい暑苦しさも忘れ、そろそろ冬の訪れを感じている。
今年は夏休みの旅行も無かったので、年を越す前にちゃんと旅行に出てみよう。
| 出発は夜行の寝台列車だ。
いつぞやの九州旅行とおなじで、旅行気分が味わえると言う向きもある。 今回乗車したのは、サンライズ出雲という列車で、ほとんどが個室装備であった。 |
|
|
|
旅行の最初のターゲットは出雲大社(いずもおおやしろ)だ。 出雲大社は、おおきい。 一般的には拝殿の大きな注連縄が有名だが、それは元より本殿の大きさと重々しさが印象的だ。 また、何度も建て直されていて今の形になったのが江戸時代らしいが、平安の頃には高さが48mもあるような空中神殿だったとか。 復元模型などもあるけれど、本当にそんなものが実在したのかと思うと不思議な気もしてくる。 |
| 昔はこの近くにもJRの駅があったらしいが、今は私鉄だけが駅を構えている。 ただ、JR駅もその流麗な建物だけは残っていて、観光名所として公開されていた。 中を覗くと、木造の美しい発券所や天井の高さが印象的だ。 |
|
|
|
大社の近くに水があると言う。どうやら榎の根もと付近から水が湧いているらしい。
出かける前には正確な場所が分からなかったのだが、ガイドマップを見ると大社からはちょっと離れた位置のようだ。 帰りがけに近所の老人に話しかけられた。どうやら昔はもっと流量の豊富な泉だったらしいのだが、山の斜面の補強工事などで水脈が変わったと言っている。
その日は出雲大社に程近い竹野屋に泊まった。 宿の外観は歴史を感じさせる良い感じの旅館である。聞くところによると、某有名歌手の実家らしいが、そんなことはどうでも良いのであった。 宿は鉄筋作りの部分も多いようだったが、それなりに消耗していた。また、風呂が気になるところだったが、あいにく温泉ではない様子であった。 このあたり全体の感触としては残念なところだが、一方、食事については標準以上だった。好印象なポイントと言える。 |
|
|
|
| 2日目は、城下町と風土記の丘方面に展開した。
城下町にはいろいろ見るものがあるが、まずは堀川巡り(舟)に乗ってみた。この舟は10人程度の小舟であり、なんと屋根が下げられるようになっている。 理由は簡単で、かなり天井の低い橋下をくぐるときに、屋根が接触しないように工夫されているのだった。 ここで注意したいのは、屋根が下がるということは乗員の頭に当たるのは元より、皆でかがみこむように腰を曲げないといけないのだ。 年寄りには厳しいかなと思える。 |
|
| 舟を上がってから、塩見縄手という武家屋敷などが残る一角へ出かけた。
昼時に八雲庵というそば屋に入ったのだが、あまり美味くなかった。昨日の大社近くのそば屋のほうが上等だ。 |
|
| さて、所変わって風土記の丘へゆく。
風土記の丘、神魂神社、八重垣神社などへ立ち寄る。八重垣神社には、その裏手に鏡の池という池があり、恋占いができるそうな。紙の上に硬貨を乗せたものを池に浮かべ、早く沈んだほうが良いらしい。 なお、この池湧水によるものらしいが、池の周りには何も記されていなかった。 |
|
| 話は前後するが、風土記の丘ではボランティアの方?にアンケートのお願いを受けた。 どうやら資料館の立て替えにあたり来訪者からの意見を集めるのが目的らしかった。 資料館は多少古ぼけてきているが、鉄筋のしっかりした建物の様だったし、さほど来館者が多く強度的な心配があるようにも思えない。何故壊してしまうのか、疑問が多い。 直接関係ないが、島根県のあちこちではずいぶん頻繁に道路工事に遭遇した。
一日の行程を終え、玉造温泉を目指す。 玉造の宿は、清風荘という場所だ。ちょっとメインストリートから外れていて静かだろうと考えていたのだが、どうにも飲み屋横丁を入った奥にあるロケーションはちょっと芳しくない。 この当たり、比較的に山がちで狭いから、あまり場所については文句を言うつもりもないのだが。 |
|
|
|
宿には早めに到着したので、雑誌で見た「足湯」に出かけてみた。 ちょうど温泉街を2つに割って走る川辺にあり、足だけを入浴させる温泉らしい。夕方で少し暗くなってきていたが、足をつけていると暖かい。 この場所はあまり広くないので、5・6人くらいで一杯だろうか。私らが行ったときには先客があったが、地元の小学生らしく、川と温泉に交互に出入りして遊んでいた。 気温は15度位だったろうか。けれども彼らは、全身ずぶぬれで遊んでいる。 |
|
|
|
|
3日目は、玉造を朝8時くらいに出て、今度は奥出雲を目指す。
おろちループは何のことはない、ただの国道だ。 |
|
|
|
延命水は、JR出雲坂根駅に湧いている水である。 実際に行ってみると、駅のホームと道路を隔てて駅の反対側の斜面に水飲み場があった。両方ともパイプで給水設備が出来ているので、本当の湧水ポイントは分からないが近くなのは間違いなかろう。 口当たりは少し硬かった。ミネラルなのだろう。 |
| 昼飯にまたまた蕎麦を食った。今回はJRの亀嵩駅で兼業している蕎麦屋の蕎麦である。 兼業と言っても、民間委託駅というものらしい。 蕎麦のほうは、なかなか美味かったが、いわゆる田舎蕎麦なので口に合わない方もあるだろう。素朴と言えばそうだが、洗練されてはいない。 暖かい蕎麦を注文すると、丼に蕎麦と蕎麦湯が入ってきた。汁が別だ。これをかけて食うらしい。なるほど、こんな食べ方は初めてだ。 味の方は、結構良かったです。 |
|
|
|
実は、話の順番が狂っているが、最初に鬼の舌震いへ立ち寄った。
この日は、その後立ち寄りせずに、松江の宿へ向かった。
松江では、松江温泉の水明荘という宿に泊まった。 |
| 10日の朝は、曇りだった。天気予報では雨のはずだったが、多少降ったものの曇りに変わってきている。 宿の窓からは宍道湖が一望できる。調度、有名な嫁が島も見ることができた。ああ、あれがそうなんだなと実感する。 |
|
| 今日は松江城などに出かけた。 城内の天守閣にも上った。すべて木造で昔の姿を残しているようだ。 内部に井戸があったり、引き上げ式の階段設備など、いかにもと思わせるものだ。 |
|
|
|
天守閣から北のほうへ歩くと、稲荷様がある。
天神から塩見縄手を目指すと、茶店がある。へるんの小道である。 |
|
武家屋敷と八雲記念館に入る。この当たりから徐々に具合が悪くなった。 八雲記念館は薬品臭かった。保存用のナフタレンなどの匂いだろうが、あれだけ匂うとすぐに立ち去りたくなるものだ。
|
|
| 最後に、明明庵に行った。 ここは、不昧公(藩主)の茶室らしい。 天守閣の良く見えるちょっとした高台に建っており、建物も凛々しかった。 |
|
さて、これで旅もおしまいである。具合の優れない体を動かしながら、松江経由で米子から羽田へと飛ぶ。
そうそう、出雲では神在祭りだそうな。神様の集団には注意したい。