双眼鏡(1)

小型双眼鏡を求めて

写真撮影をしていると、しばしば遠くの風景や鳥影などをより良く確認したくなります。

もちろん手持ちのカメラや望遠鏡等を駆使すれば、それも出来ないことではありません。けれど、手軽にささっと見れる機材があったら、どんなに便利でしょう。

手軽に使える"遠めがね"といえば、やっぱり双眼鏡ですね。
倍率は低くても両眼で安定して立体視出来るのは非常に魅力的です。首から下げた双眼鏡をささっと使えたらいいなあと思うこともよくあります。

 

話は少し変わりますが、私は過去に2台の双眼鏡を購入したことがあります。

最初の物は7x50のちょっと大きな物でした。
なぜこれを選んだかというと、当時夢中になっていた天体観察に使いたかったから。低倍率で50mmの大きなレンズは暗い対象を見るのに適しているとされていました。

次に購入したのは、7x42のタイプ。
ビクセン製のアルティマという機種でした。今もこの名前は残っているようですね。同じスペックの物は無いけれど。
2代目になぜ42mmの少し小型を選んだかというと、大きさと重さの問題があったからです。

7x50は大きくて重たいです。運んだり手で持って使うには楽ではありません。そのため、少し小さな口径に変更していました。



この双眼鏡は比較的使いやすく、購入後20年近く経過した今でも手元にあって、時折使っています。

もちろん、何度か撮影に持参して使ったことがありますが、残念なことに大きく重く、それに邪魔でした。
さして大型の双眼鏡ではなくても、首から下げていると煩わしいですし、カメラ等の機材にプラスして双眼鏡に気を配らなければなりません。私にとっては邪魔者となってしまったのです。

 

実はこんな状況もあったので、同じくビクセン製の単眼鏡も使ってみたことがあります。

4x12の非常に小さいタイプですから、胸のポケットなどにも十分余裕で収まりますし、重さも全く気になりませんでした。
ただし、やっぱりパワー不足ですね。無いよりはましでしたが、私の使い方では役に立たないと判断するに十分でした。

 

その後イロイロと経緯があり、より小型の双眼鏡を使ってみたくなりました。ターゲットはある程度絞れています。

・できる限り小型軽量であること。
・あまりカタログスペックに捕らわれない。
・壊れやすい物はだめ。
・作りのしっかりしていて安心感があるもの。
・胸ポケットに収まれば良い。

この条件で考えると、いわゆるコンパクト双眼鏡とか、ポケット双眼鏡と呼ばれる物が該当するようです。複数のメーカーから出ている機種で絞り込みます。ざっと調べて、以下のように目標を落とし込みました。

・口径は最大25mm、出来れば20mmにする
・倍率は8倍以下
・小型化のため、ダハプリズムとする
・一定以上の眼視性能を有する
・重量は300g以下に、出来るだけ軽く

 

メーカーやシリーズを調べて、鋭意セレクトしてみました。
さて、ちょっと偏見も入っていますかね?

・ニコン 8×20HG L DCF \52500 270g
・ツアイス ClassiC Compact 8x20 BT* \53550 180g
・ライカ Trinovid 8x20 BC \53550 235g
・スワロフスキーPOCKET MODEL 8x20B \81900 215g
・コーワ DB25-8 \31500 300g
・コニカミノルタ ACTIVA 8×25D WP XL \23,600 305g

ここで、レンズが25mmのタイプが2機種あります。重さは
300g 以上なので削除しましょう。すると、4機種に絞られます。

ん〜、国産はニコンだけですねえ。おっと、実際に国内で作っているのかどうかはわかりませんよ。中国かも。

 

さてともう少し絞り込みましょう。最初は重さから。
どう見てもニコン不利ですね。却下とします。それから、ニコンの双眼鏡は見え味が好みでないというところもポイントです。シャープでエッジがあり、平坦な感じが好きになれませんです。(すべての機種が同じとは思っていませんよ。念のため。)

すると3機種、舶来品だけですね。どうしたものかな。
まあ、スワロフスキーは高すぎるから削除でしょう。予算が伴いません。
んで、2機種ツアイスかライカ。

 

両方、実際に覗いてみて、購入価格も色々検討して考えてみましょう。


ツアイス
なんと200g 以下の軽量には驚きます。コンパクトでいいですね。
ちょっと外形やデザインが好きではないですが、いい線行ってます。けれども、新しい製品のビクトリーシリーズと比べると少し見劣りしますね。この点は致し方ないか。価格も違いますし。
覗いたときの見え方にも差が感じられました。買うならビクトリーかな。

ライカ
トリノビッドで考えています。新しいウルトラビッドも良いですが、価格が上昇していることと、気持ち大きいです。
覗き比べた感じでは、ほとんど差がなかったような。どちらも高性能ですね。


 

最後の検討として、ツアイスかライカとなりました。それぞれの機種は型遅れになって価格も安めですし、並行輸入のれもん社では双方共に何とか買いやすい価格3〜4万となっています。

当初ブランドイメージからツアイスかなと思いつつ、調べてみると接眼部に差がありました。ツアイスはゴムラバーを折り返すタイプであるのに、ライカは見口が伸び縮みする形式でした。眼鏡を使っていると見口は最小にしますし、裸眼で覗くには長い方がいい。ということは、使い勝手はライカが良いでしょう。

そして最終的に、ライカの現物を実際に覗いてみて、これにしようと決断しました。レモン社の営業さんの説明では、ライカも平行輸入品?らしいですが、30年保証が付くそうです。ツアイスは販売店保証の6ヶ月のみ。それでは余計にライカに決めたくなります。

 

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ご注意めされ

このページを読まれた方で、「双眼鏡に高いコストをかけるのは疑問だ。」と感じた方は、たぶん普通の人でしょう。安いものなら5千円位でも、見た目は立派なものが買えますね。

でも、そんな双眼鏡は光学機器としては失格であることが殆どです。安いから駄目とは言いませんが、目に悪いくらい酷いものや、見え味の宜しくない商品は市場に溢れています。

ここで私が検討している双眼鏡とは、きちんと見える、いや、かなり素晴らしい見え味を基準として書いています。一部の双眼鏡マニアの方には失笑されてしまうかも知れませんけど、私なりの基準や好みがありますので、それが基本です。

 

それから、舶来物に焦点が当たってしまいましたね。私としては国産が好きなんですが、そうは問屋が卸さない様です。別に洋物好きではありませんので念のため。車もカメラも国産品を使ってますです。

 

2005/04